4.相続登記にかかる費用
■ 相続登記にかかる主な費用は以下のとおりです。
・ 登記事項証明書代 1物件につき600円
* 要約書にした場合 1物件につき450円
・ 戸籍、住民票、評価証明書代 数千円
・ 法務局への交通費又は郵送代 数千円
・ 登録免許税 固定資産評価額の1000分の4
* 要約書とは、登記事項証明書に記載されている事項を要約した書面です。
地番や家屋番号、所有者などが記載されます。
自分で相続登記を申請すれば、手数料などはとくにかかりませんが、
登記をするには登録免許税という税金がかかります。
他には、郵送で登記申請をする場合は往復の郵券代、法務局へ出向く場合はその交通費、
また郵送で申請した場合でも、補正のため法務局へ出向く必要があれば、
その交通費などがかかることになります。
なお、登録免許税は、固定資産税評価証明書の評価額(1000円未満は切り捨て)が課税価格になり、
それに1000分の4を乗じた額(100円未満は切り捨て)が登録免許税になります。
例えば、固定資産税評価額が、土地7,654,321円で、
建物が3,219,876円だとすると、合計で10,874,197円となり、
1000円未満を切り捨てた10,874,000円が課税価額となります。
さらに、その額に1000分の4を乗じた43,496円の100円未満を切り捨てた
43,400円が登録免許税となります。
登録免許税は、額面分の収入印紙を購入し、登記申請書の余白に貼って納めます。
司法書士や弁護士等の専門家に依頼した場合
司法書士や弁護士等の専門家に相続登記手続きを依頼した場合は、報酬として5~7万円ほどかかるようです。
ただし、相続人の数や、不動産の数や価値、また権利関係の複雑さに応じて加算されるのが普通です。
「相続登記3万円でやります!」などという広告を良く見かけますが、もろもろ加算されて
結局高い値段にということもあるので注意しましょう。
着手して実際に相続人を調査してみないと、どれだけ複雑なのかも分からないため、
ある程度の上限を確認しておくなど、依頼する場合は後にトラブルにならないよう良く確認しましょう。
相続登記を早急に済ませたい、自分で手続きをする時間がないという方は、司法書士などに
依頼してしまう方が賢明でしょう。 相続登記は自分で出来るとはいっても、やはりそれなりの時間は必要です。
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