遺産分割協議の手続きを分かりやすく解説。遺産分割協議のやり方、預貯金の相続や不動産の名義変更にも使える遺産分割協議書の書式もあります。ご利用は無料です。

遺産の評価方法


■ 公平な分割は、適正な評価が前提になります。

 各相続人の相続分に応じて公平に分割ができるよう、各遺産の評価を行い、 遺産全体の価値を把握します。

 遺産の価値は、その時々によって異なることもありますが、 遺産分割協議をする時点を基準とするのが一般的です。

 例えば、不動産の評価は、最も簡単な価値評価としては、路線価を利用する方法があります。 路線価は国税庁のサイトなどで確認することができます。 その他、固定資産税評価額や地価公示価格を基準として算定する方法もあります。 また、実際取引をした場合の売買価格を、無料で簡易査定してくれる不動産業者もあります。 これらの簡易な評価額をもって分割の合意ができない場合は、 不動産鑑定士に正式な鑑定を依頼することになりますが、 その場合は鑑定費用も結構かかるため、注意して下さい。 また、不動産の現況によっては、固定資産税評価や路線価の一定の評価に関わらず、 実際は利用価値の低い不動産もあるので、慎重を要します。

 株式の評価は、上場株式の場合は取引相場を基準に算定します。 非上場株式の場合で、明確な算定基準がない場合は、会計士等の専門家による評価が必要でしょう。

 その他、車や絵画、骨董品など、評価が難しいものもありますが、 簡易鑑定や、実際の取引価格を調査して評価をしていくことになります。

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